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結婚式への意識
結婚式への意識
それから、ぼくは、彼女と別の観点から結婚というものを意識し始めた。
現実的な問題として。
ぼくは、実は結婚式は、地元近くの神戸か大阪辺りでしたいと考えていることを話そうか迷っていた。
さて。
彼女はどこまで両親に話してしまったのか。
普通に考えて、ぼくの地元近くでしてもらうのが、筋ではないか、とも思うのだが、暇つぶしにしても名古屋の結婚式場を見てしまっている。
当然、名古屋辺りで結婚式を考えていると思われても仕方がないだろうし。
簡単に、結婚式場なんて見に行くものじゃないなぁ。
今さら後悔しても仕方がないが。
ぼくは、自分の貯金から、結婚式に使えるお金を計算してみることにした。
結婚式でもらえるご祝儀で、プラスマイナスゼロになった、という人もいるが、そこを期待してしまうと、もしマイナスになってしまった場合が怖いしな。
連れから、新居にかかった費用は、節約に節約を重ねても、１００万はかかったという。
結婚後のことを考えると、結婚式と新居準備で、貯金ゼロになってしまうのも怖い。
せめて、１００万から２００万は残しておきたい。
ついでにぼくのへそくりも。
１００万残すのは難しいだろうか？
そう考えると、結婚式に使える予算は、１００万程度。
彼女はどのくらい貯金しているのだろうか？
準備費用は彼女と折半で良いのだろうか。
周りの友人たちの話しはまちまちで、中にはどちらかの親がある程度の資金を出してくれたやつもいた。
ぼくの両親にそれは期待できないのだが・・・。
就職して３年したころ、家への仕送りは要らないから、結婚資金でも貯めろと言ってくれた親に感謝しなきゃいけないくらいだろう。
後日。
彼女の貯金を聞いてみると、ほとんど貯まっていないという。
１００万もない、とか。
よく考えると、なんやら資格をとってみたり、習い事をしたり。
一応、花嫁修業という名目のものだったが、そんな役に立たない（ごめんなさい！！！）資格を取るより、少しでも貯金してほしかった、と、ぼくは思ってしまった。
どうやって、結婚式をするつもりだったんだろう。
まさか、全部ぼく持ち？
それとも、両親に頼るつもりなのか？
ちょっと、この先、不安になってしまう。
というより、結婚後、こいつに任せても良いものか、それも迷ってしまったぼくだった。
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